20080731Thu
■MAGAZINE□週刊ヤングサンデー■ 2008年35号
![]() | 週刊ヤングサンデー 2008年 35号 [雑誌] 小学館 2008-07-31 |
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最終号です…最後まで文句言いたくないんだけど、気になった点を二つほど。まず、何故に表紙が紗綾なのか?ヤンサンは21年間漫画雑誌としてやってきて、読者は漫画雑誌を講読してきたと思うんだよね。私はその中の一年ちょいお付き合いさせていただいたけど、最後は集合表紙でよかったと思うんですよね。そこを紗綾…それならコトーかクロサギが表紙だった方が気持ちよかった。漫画に対する愛がないよ…金のことしか考えていないように思える。あれでしょ、紗綾の写真集が今日発売だもんね。
そして、巻末目次ページで各作家のコメントが潰されている件。ヤンサンを愛した読者も、ヤンサンでずっと仕事してきた作家さんもヤンサン最終号の挨拶くらいしたかったし、聞きたかったよ。つくづく漫画や作家、読者っていうものをないがしろにされた感じの最終号となってしまい残念です。最後まで違和感を残されたからね。
さて、最終号。一応長期休載中のRAINBOWとシリーズ連載のイキガミ、CUT以外は揃いました。既に情報が出ているように、基本的にはスピリッツへの移籍となり、実質ヤンサンとスピリッツの合併じゃないのかというような感じの対応となるようです。ヤンサンもスピリッツも面白い雑誌なだけにヤンサン休刊のみならず、スピリッツの大粛清が待っているのかと思うと憂鬱になりますねえ。
- Dr.コトー診療所(山田貴敏)
- #252 「Dr.コトー、送り出す。」 連載再開、巻頭カラー。ビッグコミックオリジナル移籍、11月頃より新章開始とのこと…オリジナル今年から購読開始予定だよorz。正直こんなに休載ばっかの作品、しかも好きじゃないのでもうすれ違っていたかった。オリジナル購読やめようかな。
- クロサギ(黒丸・夏原武)
- #228 「エステ詐欺Ⅴ」 スピリッツ移籍、新クロサギとなって9/6発売の41号より連載再開。
- さくらんぼシンドロームクピドの悪戯Ⅱ(北崎拓)
- #090 「ふざけるな…」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。スゴいところで切られてしまった…YSスペシャルどうしようかな?腹立つから買いたくないんだけど。
- 都立水商!(室積光・猪熊しのぶ)
- #225 「好きなくせに」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。
- LOST MAN(草場道輝)
- #013 「いつのまにっ!?」 スピリッツ移籍、9/13発売の42号より連載再開。
- 土竜の唄(高橋のぼる)
- #141 「北の大地へ」 センターカラー。スピリッツ移籍、8/25発売の39号に特別編掲載、9/6発売の41号より連載再開。これでタイトルどおりの展開になりましたね。ヤクザの中でもパピヨンは誇るべき兄弟だったが、それ以外はクソだったと。で、そのパピヨンも組から見放された状態で玲二は組を潰すことに躊躇がなくなり土竜としての役目を遂行し始める、というところで移籍か。スピで初見になる読者も読みやすいんじゃないか?
- おやすみプンプン(浅野いにお)
- #040 連載再開。スピリッツ移籍、10月下旬より連載再開。IKKIじゃなかったか~やっぱり基本的にはヤンサンとスピの合併だということが分かります。
- 逃亡弁護士成田誠(髙田優・剛英城)
- #063 「信頼の糸Ⅳ」 スピリッツ移籍、9/13発売の42号より連載再開。この作品の移籍が魔Qケンの次に驚いた!!私からすると成田誠よりもタナトスだろう?と思うんだが。
- アオイホノオ(島本和彦)
- #011 <不定期連載>10/25発売のYSスペシャルにて続編掲載。そこで終了かな?面白いんだけどなあ。しかし、相変わらずオタク知識を必要とする漫画ですな、「新谷かおる」が女性だなんて知らない人は信じてしまう。
- 魔Qケン(喜国雅彦)
- #052 「野球選手の引退は大々的に報じられるが、風俗嬢の引退は店のホームページでもあまり触れられないので、ちょっと寂しい。」 まさかの月刊IKKI移籍、9/25発売の11月号より連載再開。やはりこれは功労賞的なことなのかな?認知、人気的にも一般受けはしずらく漫画を一定以上読む読者に受ける作家だからなあ。スピリッツよりはウマが合うと思うけど、スピのような雑誌にいてほしいと思う。
- ビーチスターズ(森尾正博)
- #064 「6人の勝利」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。タナトス同様に生き残ってほしかった。
- GO-ON!(秋重学)
- #025 「歌っちゃえば?」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。
- タナトス~むしけらの拳~(竹原慎二・落合裕介)
- #071 「因縁」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。今回の休刊のアオリで一番ショックなのはOddsで次がタナトスですね、そん次があんころとジャパファイブ。今思えば成田誠はクロサギテイストだから残したのかな?
- 絶望に効くクスリ(山田玲司)
- #213 「第1シリーズを総括せよ」 最終回。すっぱり終る珍しい作品となりそうだ。総括は悪くなかったと思うけど、やっぱり山田先生は微妙なんだよなあ。出演者のことを否定する必要はないと思うけど、その出演者の考えに賛同するときに安易に他の人間を否定していたでしょう。そうなると出演者を持ち上げているだけにしか見えない。誰かの意見を正当化するために誰かを否定するという手法は使いやすいし、納得させ易いけどだからこそ適当に使っては駄目だと思うのね。例えばロックを褒めて「ビジネス重視の軽いラブソング」みたいな言い方でポップミュージックを否定するみたいなことはやっぱり中学生の作文になっちゃうと思うんだ。基本的に山田先生の考えていることや表現しようとしていることは嫌いじゃないんだけど、表現者としてもうちょっと考えるべきところはあったんじゃないのかなあと思う次第です。
- あんころ。(万乗大智)
- #039 「俊一、むかつかれる。」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。ショックですorz。少年サンデーとか無理?
- 鉄腕バーディー(ゆうきまさみ)
- #215 「春の祭典#18」 スピリッツ移籍、9/6発売の41号より連載再開。
- Odds(石渡治)
- #105 「ハロー・グッドバイ」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。ホント勘弁してよ~。近年少年サンデーから上がってきた組はバッチシ切られてるしorz。
- 暁のイージス(七月鏡一・藤原芳秀)
- #043 「明日への帰還Ⅴ」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。そこで最終回かな?
- 美晴♥ライジング(大谷じろう)
- #040 「晴天のヘキレキ」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。
- まつろはぬもの~鬼の渡る古道~(木根ヲサム・恒川光太郎)
- #XXX 「其ノ七 陽炎(三)」 携帯サイトコミック小学館ブックスで続編配信予定。
- 超無気力戦隊ジャパファイブ(佐藤まさき)
- #107 「その声は…!」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。
- 花の都(近藤隆史)
- #026 「企み」 9/25発売のYSスペシャルに続編掲載。
- 新青春くん(とがしやすたか)
- #END 「皆様に感謝」 最終回。功労賞という意味ではとがし先生は大きいよなあ。新作はビッグコミックスペリオールで秋頃連載開始予定とのこと。
- ドライブ・ア・ライブ(中井邦彦)
- #017 「Finish Line」
- とめはねっ!(河合克敏)
- #047 「日常の感動」 スピリッツ移籍、9/6発売の41号より連載再開。
< 休載作品 >
- RAINBOWニ舎六房の七人(安部譲二・柿崎正澄)
- 長期休載中。スピリッツ移籍、来春より連載再開。
- CUT(むろなが供未)
- <シリーズ連載>調整中とのこと。
- イキガミ(間瀬元朗)
- <シリーズ連載>スピリッツ移籍、9/6発売の41号より連載再開。
- アイドルA(あだち充)
- <シリーズ連載>調整中とのこと。クロスゲームの休載も増えてきたし、少なくともとりあえず構想はもってるからそのうちっていうことになるんじゃないかな。クロスゲーム最終回後に少年サンデーで始まってもおかしくはないんじゃないかな。
以上でヤンサンは終了です。もう次号予告もクソもありませぬ。やっぱり気になるのは最後の最後までグラビアを載せるその根性。ヤンサンメインでグラビア乗ってきた紗綾とか山本梓とか鎌田なんちゃららが勢ぞろいするならまだしも…。
あと気になったのはとがしやすたか先生の新連載がスペリオールへ、魔QケンがIKKIへという配置。確かに一般受けしにくい作家と作品なんですが、こういう作品をなるべくマニアだけじゃなく一般の人もよく読むようなスピリッツに配置すべきだと思うんですよ、将来の漫画界のことを考えてね。
その時は「なんぞコレ?」と思って読み飛ばしてたり、流し読みしてたりしても後々になって趣味を変える要素の一つとして少しでも根付くんじゃないか、というのが私の予測。我々の世代だとジャンプにジョジョが掲載していたということは後々成人してから効いてきたんですよね。もし私が小学校の頃からジョジョはマニア受けだから上のカテゴリーの雑誌で…ってなってたら今こんなに漫画を読んでいるかどうかは微妙なところです。
出版社は漫画文化で事業をしているわけですから、読者を教育とまではいいませんけど、ある程度導いていくような存在であった方が、巡り巡って自社の利益に繋がってくると思うんですよね。数十年後更に漫画市場のパイが小さくなっていたときに「最近の奴は安易な漫画しか好まない」なんて文句を出版社の人間から聞きたくはないんですよ。
なんてことを思った最終号でした。何はともあれ面白い漫画を我々に提供してくれた、作家の皆様、そして小学館ヤンサン編集部の皆様ありがとうございました。
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