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20080912Fri

NETAサンマガだけで判断するのは狭すぎます!!

最終更新:20080912Fri 23:19
新規投稿:20080912Fri 22:09

[コミック・アニメ]紙のマンガは高級書籍へとシフトすべき バレエイメージ研究所日誌

うーん、微妙かな。市場が更に縮小すると思う。「電子コミックが主流になったら」という注釈があれば分かるんだけれども。

紙のマンガが生き残るには

みたいなことを仰っているので基本的に紙媒体は廃れるっていう考え方なんでしょうね。漫画読み、漫画愛好家の多くが紙媒体を好んでいるように思えるし、現在の技術から考えれば紙媒体が取って代わられるのはまだまだ先のことのような気がするので、電子コミック主流という注釈をつけても時期尚早な議論かなと。

でエントリを読んでいて思ったが、まずコミックスで収益がとれていないというデータがないということ。雑誌が赤でコミックスが薄利だとしたら市場はもっとスリムなはずで弱小出版社など存在できないでしょう。コミックスは間違いなく儲けていると思いますよ。雷句誠先生に端を発する漫画家の置かれている状況は利益うんぬんの話じゃなくて業界体質(出版社の買い手市場だとか)に起因するんじゃないでしょうか。正直話を聞いたときそこまで「そんなもんだろ」と思いましたし。ただ、雷句先生の原稿料は安すぎる。

そして、これは紙媒体が消えてなくなることを考えもしない人間だから思うのだけれども、漫画を買うのは大人だけじゃないということ。400円のジャンプコミックスもお小遣いの大半を占めてしまうわけだからそれより高くなったら少年誌のメイン読者や今後の漫画読みをを育てる土壌を失ってしまう。紙で漫画を読むのは文化だと思うので「時代」ということで簡単に切り捨てていいことじゃない。ただ、ターゲットを絞った作品や販売方法ならばありかとも思う。それが今限定版や完全版という形で市場に出始めているんだろうと思いますし、エロ漫画は高いでしょう。

で、話は戻るんだけど、コンビニに廉価版のコミックスがたくさん出ているでしょう。あれがビジネスとして成り立っているんだから、コミックスは少なくとも薄利ではないと思うわけです。じゃあなんで儲けているのに漫画家は虐げられているのか、漫画の質の水準は下がっているのかというのは例えばサンマガを読んだだけで判断していては視野が狭すぎるんですよ、今は。

わたしはこの数ヶ月、週刊少年マガジンとサンデーを購読してみたが、その内容の凋落ぶりは眼をおおいたくなる。そして、相変わらず売れている作品は引っ張るだけ引っ張る一方で、新人の作品が流れに浮かぶうたかたの如く入れ替わり立ち代り掲載される。その中で「当たり」が出ればそれをまたできるだけ長く引っ張るというわけだ。こんな手法を続けているようでは週刊マンガ誌としての地位を保ってゆくのはこの先難しいだろう。何より、作家の才能なり編集者の意気込みなりを感じさせる作品が稀少になっている。もはや新たな創作の地平を切り開く基盤としてもビジネスの枠組みとしても崩壊しつつあるのだ。

サンデー・マガジンが昔に比べて凋落しているというのは当たっているのかもしれません。ただ、それが漫画界全体を表しているのかというとちょっと違う。昔をいつに設定するかで話は変わってくるでしょうが、サンマガの凋落は昔に比べて漫画家の作品発表の場が増えて、天才が有力誌に集まるということがなくなったからでしょう。今丁度机の上に週刊少年マガジン昭和49年49号があるんですが、つのだじろう、ちばてつや、梶原一騎・ながやす巧、永井豪、水島新司、矢口高雄、赤塚不二雄というそうそうたる面々が連載を飾っています。そこと単純に比べると現在のマガジンには目を覆いたくなるかもしれない。ただ、34年前と現在とで漫画雑誌の数は同じなのでしょうか?市場規模は同じなのでしょうか?34年前は有力誌に一流作家が集中していたんではないでしょうか。

それこそ昔は漫画界の偉人が有力誌に勢ぞろいだったのでしょう。しかし、現在の偉人はいくつかの有力雑誌だけじゃなくて他の雑誌で作品の発表を行っている。むしろ、今のメジャー誌は漫画家のエントリーの場になっていると言っても過言じゃないかもしれません。そして、ジャンプなどはよりシビアに飛びぬけた才能を選別する場になっているんですよ。受け皿は他誌に山ほどあるわけで(そこまで考えているとも思いませんが)、それがあの強烈なアンケート主義に現れているのではないでしょうか。多少のヒット、多少の才能はほしくない、そんな意図が汲み取れるかと。

そんな「特殊」な漫画雑誌となりつつある週刊少年誌だけを切り取って漫画界のビジネスが崩壊しているというのはちょっと言いすぎでしょうね。まあ変革期にはきているんでしょうが。漫画界のビジネスについては根本から立て直す必要もあるかと思うのでここで言及するつもりはありません。で、結局何を言いたかったのかというと、バレエイメージ研究所日誌さんの考え方の背景は「漫画界の低レベル化」のようなものが相当数の人たちに同様にあるのだろうと思ったんですね。よく「ジャンプはもう終わった」とか言われるんですが、やっぱり違和感を感じるんですよ。で、ジャンプが終わってるから漫画自体も終わっている、なんていう考え方は違うんだよ!ということをジャンプ購読歴20年弱、漫画雑誌愛好家になってから4年目、46誌を講読するようになって思ったんですよね。ジャンプは黄金期に比べて落ちているかもしれない、けどそれはジャンプ編集部だけのせいではなく市場の環境がそうさせている部分が大きい。「ジャンプがつまらないし、サンマガチャンピオンもつまらない…漫画駄目だ、今の漫画家は才能がない」というのも違う。今は戦力分散(してしまっている)時代、だからこそコミックス派も増えるのかもしれません。面白い作品を全部雑誌で追うのは不可能ですからねえ。

読量は少ないですが、過去の名作もそれなりに読んでいる私ですが、今も昔も漫画は変わらず面白いです。それだけはわかってほしい。

相変わらず売れている作品は引っ張るだけ引っ張る

これまでのようなコミックスの巻数を何十巻も引っ張るような作品制作のしかたではなく、ある程度の長さ(単行本にしたときに、せいぜい数巻程度)にまとまるように、作品構成の方法論から作家や編集者が見直してゆく必要もあるだろう。

について言及し忘れてた。単純に「引っ張る」ことが質的に悪であっても収益の面やファンにとって悪ではない。むしろ「引っ張る」のは儲けているからしているわけでビジネス的には大して問題ないでしょう。前述したように週刊少年誌を漫画界のエントリーの場と考えれば呼び水は必要なわけですね。しかし、定着してくれる呼び水はそう多くはないんですよ。もっと質的に高いものを求めて他誌に移ってしまったり、毎度看板になれる作品を作り続けられる作家も多くはない。だとすれば人気が出た作品を引っ張るのは実に理にかなっている。今のシステムでは。だから、安易に「引っ張る」ことを取り出して問題視しても解決するどころか、週刊少年誌は部数落ちるだろうと思います。人気作のない週刊少年誌は赤マルジャンプに気が生えたようなもんになってしまう。

なんか歯切れ悪いけどこの辺で。

 

Categories: NETA 
Author: seinyolita Date: 2008年09月12日(金)22:09 | | del.icio.usに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク livedoorクリップに追加 コメントを見る FC2ブックマーク Buzzurlにブックマーク Buzzurlにブックマーク

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